すしひふみ (寿司) 太子堂

Hifumi_2

寿司屋の店構えには顔があって、その体を表していると思う。二子玉川の喜邑もバスに乗っていて店構えを見て、気に入って飛び込んだのであるが、また一目惚れしてしまった寿司屋をみつけた。
太子堂5丁目の、すしひふみ、である。
三軒茶屋から茶沢通りを、下北沢に向かって、7〜8分、代沢十字路の少し手前にある。夜、闇夜に照らされた白い暖簾は、美しく、主人の店への一途な気持ちを表しているようである。

店は、カウンター9席と4席の個室がひとつ。ただし、個室はサービスが行き届かないからと通常は使っていない。ガラスケースが無く、ネタは木箱から供される。節目はあるが白木のカウンターがなかなか良い。照明もきちんと考えられている。

この店の良さは、主人の客への気持ちにある。美味しいものを、客が望む形で提供したいと思う気持ちである。何を食べたいか、どう食べたいか、どのお客にも真摯に向き合い、店にいる時間楽しんでもらおうとする気持ちが伝わる。
私は、いつも刺身でないツマミを何品か出してもらい冷酒を傾け、おちついてから握りを7,8貫握ってもらう。小ぶりの握りがとても美しく、はらりと口の中で広がる。剥きたっての鳥貝や2枚付の小肌がとても良かった。

開店後半年経って落ちついてきた。これから、どんどん伸びる期待の新星店である。楽しみだ。

太子堂5−28−9 地図 3419-3123
18:00-24:00 日曜12:00-24:00 月曜定休


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イブローニュ (フレンチ) 代田

イブローニュが代田に移転したので、行ってみた。
あの常時満席のお店を辞めて、代田の住宅街の一角に店を移したのだから、普通じゃない。
新店舗は、花見堂小学校のそばで、マンションの1階、以前の店よりも小ぶりで、テーブル席とカウンター席合わせても20席ほどである。その店を、シェフとホールの女性一人で回している。

料理は、お肉のガッツリ系で、ワインを飲みながらシェアして食べるスタイルは変わらない。
メニューは、名刺台帳に名刺大の紙をいれるなど、食材以外に経費をかけない素晴らしさで、おかげでワインも料理もとてもお値打ち。ポーションも大きく、並の店のつもりで注文すると、食べきれない。

土曜日の夜行ったが、瞬く間に満席になって、シェフ一人でフルパワーで、しかし楽しそうに料理していた。大事にしたいレストランである。

世田谷区代田1-3-12-102 地図 03-6805-5951
水曜定休 18:00-25:00

写真は、店のFBから
Ivrugne


2013/05/11
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 取って置きのブラッスリーを見つけた。池尻の裏通りにある気楽なレストランだが、私はこういう店を長年求めていたのではないかと思った。素晴らしいレストランである。

 東急田園都市線池尻大橋駅から国道246号を大山道に入り徒歩数分、「こんなところに?」という場所に、ブラッスリー イブローニュがある。大山道というのは、赤坂の御門から大山の阿夫利神社を結ぶ古道であり、かつて大山詣で大変にぎわった道である。今も、池尻から上町ボロ市通りを通り抜け二子の渡しまで、途切れ途切れであるが、その面影を残している。冒頭で「裏通りにある・・」と記したが、実は、並みの裏通りではないのである。

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 ブラッスリーは、ビヤホールなどを意味し、軽い食事やお酒がのめるフランスの庶民的なレストランのことである。その名のとおりイブローニュは、豪華なレストランではない。メニューの種類もそれほど多くはないし、伝統的な家庭料理を気楽に楽しんで食べてもらうお店である。だから信じられないほど安い。食器類も当たり前のものだが、料理はレベルが高く、心躍る楽しくなる皿ばかりである。

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 たとえば田舎風テリーヌ600円、チーズオムレツ500円、ムール貝の白ワイン蒸し900円、和牛ホオ肉の赤ワイン煮1600円、フランス産鴨のコンフィ1700円、デザート400円(クレームブリュレ、ガトーショコラ等)。それぞれが量もしっかりあり、本当にうれし泣きしたくなる値段である。
 またフランス語で酔っ払いを意味するイブローニュだけあって、ワインも2000円台から充実で、酒飲みにもこたえられない。もちろんビールもある。

 4人掛けテーブルが5つとカウンター席で計26席。池尻大橋にどこから集まるのか、遅くなるにしたがって客が増える。ラストオーダーは深夜零時。

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 店の外の黒板に白墨で美味しそうなメニューがびっしり書きもまれている。真っ暗な道に面した全面ガラスから、暖かな光とお客の笑顔が漏れてくる。

池尻2-27-7 3419-6033 17:30~1:00(LO 0:00) 火曜定休 

2005/11/15


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喜邑 (寿司) 玉川

2012/12/10追記

 喜邑が、2012年12月1日発行のミシュラン東京2013年版で、突然2つ星を獲得した。
 東京には、約5千軒の寿司屋があるらしいが、ミシュランでは、寿司屋は三ツ星4店と二ツ星6店しかないから、喜邑は東京屈指の寿司や10店に選ばれたということになる。若い主人が一人、あとお母さんが皿を片付けたりのまったくの個人経営で、マスコミ嫌いで、一切の雑誌、テレビを断っている。その中での二ツ星だ。そして、私がもっとも評価したいのは、世田谷の二子の地という、ミシュランがまったく気づかない場所で、星をとったことだ。区内で星をとっている店は何軒かあるが、世田谷で星を取ることの難しさは、やはりあると思う。

 7年間でこの店で100回以上は食べているが、開店当初から素晴らしく旨く、勉強熱心で、クオリティが急に上がったわけではない。昔から二つ星の仕事をしていて、常連の客だけがそれを知っていて、ゆっくり楽しんでいたわけだが、これをミシュランの調査員に見つけられてしまったということになる。
 正当な評価を世間で受けるようになったことは喜ばしいことだが、自分だけの楽しみで好きなときに食べにいっていた身としては、楽しみをとられた悲しみも感じる。店が落ち着くまでは、かなりの時間がかかるだろう。ホント複雑な心境である。

 もちろん星があろうがなかろうが、喜邑は喜邑。今後も見守って行きたい。

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Kimura01 ある日バスに乗って外を見ていたら、マンションの1階に寿司屋ができていた。特別気を引くような店構えでもないのに、「この店は絶対おいしい」という直感が走った。何故だか分からないけど、行かなければならない、と言うぐらい強い感覚だった。なので、何の前提知識もなく、ある日の夕方、一人でノコノコ店を訪れてみた。

 バスから見たときには無かったが、営業中の時には大きなブルーの暖簾がかかっていた。その暖簾をくぐると、店は落ち着いた程よい広さだった。L字型のカウンター席が8席。テーブル席は無い。二人組の先客が二組いたが、「予約はしていませんが」というと、「お任せになりますが、よろしいですか」と聞かれ、結構ですというと、空いている席に案内された。

Kimura02 ガラスのネタケースはなく、木のネタ箱が二つ見えた。量は多くないが、上質のネタが並び期待が持てる。奈良の春鹿を飲みながら待つと、マグロの赤身のお通しに始まり、白身の魚のお造り、笹の葉に載せて焼いた穴子等素材に手を加えたつまみが次々と出された。これだけでも嬉しいが、お目当てはやはり寿司だ。これが素晴らしい。小振りの握りで、形も綺麗で、食べるとはらりと口の中で広がる。

 印象が強かったのは、まずカンヌキと呼ばれる秋刀魚ぐらいの大きさのサヨリで、脂も載ってとても旨い。それから、目の前でむいてくれる赤貝や鳥貝。むきたては、香りが違う。筍を細く切って巻いてくれた海苔巻きや干瓢巻きも絶品だった。お酒を2合飲んで、大満足なぐらい食べて1万円しなかった。このレベルの料理だと本当にお値打ちだ。申し訳ない気さえする。

 九代目林家正蔵(こぶ平)似の若い主人が一人で全てやっている。毎日築地にバイクで行って、大好きな魚を直接仕入れ、休みの日には、他のお店に寿司を食べに行くという。本当に寿司が好きで好きでたまらないという主人だ。儲けより客の満足を大事にするこの店は、かならず大化けすると感じた。  

 このお店、ほとんどまだマスコミにもインターネットにも掲載されていない。あまり込んで予約が取れなくなっても困るが、こんな良い店にもっとお客が来てほしいなぁと言う気持ちもあって、ブログに載せることにした。是非至福の時を皆さんも味わってもらいたい。

 店は、終日完全禁煙。殻からはずしたての鳥貝の磯の香りも、小鯛に摺りかけた微かな柚子の香りも、そして鰹のたたきの藁で燻したクフンとした香りも、何にも邪魔されず鼻腔に達し、食欲を誘う。


喜邑(きむら) 玉川3-21-8 地図 3707-6355(必ず予約を) 
昼 11:30-14:00 (火、金、日のみ営業)  
夜 前半17:00-19:30  後半19:30-22:00
月曜日定休 

コースのみ 5,250円  8,400円  12,600円 (但し5,250円は昼のみ)
2006/04/08

[追記]
 カウンター8席だが、満席になるとペースが乱れるのだろうか、5~6人になるとあとは断ってしまう。だから、なかなか席が取れなくなっている。このブログを見てこられる方もいるようで、最近3日連続予約を断られてしまった。そのときは、ブログから削除しようかと悩んだ。
2006/10/1

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アンフュージョン infusion (フレンチ) 桜新町

再訪

久しぶりで、アンフュージョンを訪れた。
お勧めのトラエビのサラダ仕立てはビックリするほど甘く、カナダ、ケベック州のロニヨン・ド・ブォー(牛の腎臓)は、新鮮で驚くほど上質で美味。最近こんな旨いロニヨンは珍しい。いつもある食材ではなく、いいタイミングで店を訪問したものの特権だが、今日は本当にラッキーだった。
料理はもちろん旨いが、特質すべきはサービスだ。メートルはいつも笑顔で如才なく、篠田麻里子似のセルヴーズ(女性給仕)は、とてもキュートでやさしいサービスを提供してくれる。レストランにいる間中、楽しい時間を演出してくれる。
 久しぶりで行ったアンフュージョンは、ますますいいレストランに成長していて、もう楽しくて仕方がなかった。また、行きます。

Infusion01_2

2013/02/28 追記
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Infu2 田園都市線の桜新町は、三軒茶屋と二子玉川に挟まれていて見落とされがちだが、新旧のお店がバランスよく点在し、商店街もしっかりしていて、とても楽しい街だ。春の八重桜の桜まつりも秋のねぷた祭りも盛況で、とても元気な地域である。気になるお店は昔から多かったが、最近購入したミシュランの別冊「Bonnes Petites Tables 東京」(ちょっと気になる東京のビストロやブラッセリーなど295店を掲載した本)で、世田谷で22店も掲載されている中、なんだかとても気になるレストランなので行ってみた。

 場所は、桜新町の駅から246方面に商店街を5分程歩いたところで、サザエさん美術館の少し手前になる。入り口は狭いが、奥は結構あり、座席数は20席程で、テーブルの配置もお客が隣を気にしなくていいように配置されている。その上、奥の厨房の横を通り過ぎた店の一番奥には、6人まで入れる半個室もあるので、グループだけで食事をしたい人たちにはぴったりだ。
Infu3店はいつも賑わっているが、特にランチは常時満席で、近隣の奥様型の社交場になっているようだ。旨いだけではダメで、値段も厳しくチェックする奥様ランチ部隊の評価が高いことでも分かる通り、コストパフォーマンスの良さは飛び切りである。
 何種類ものメニューがあるが、お勧めはランチもディナーも、前菜+スープ+主菜+デザート+コーヒーのMenuAである。税込でランチが2800円、ディナーが3900円であるが、この満足感が並じゃない。
 ある日ディナーのMenuAを頂いたが、前菜も主菜も5種類以上から好きな料理を選べるし、出てきた料理の味も盛り付けもそして量も、大変満足の行くものであった。アンフージョンというのは、フランス語で煎じるという意味だそうで、おもてなしの心を持って、お客さんの望む料理をじっくりお客さんに合わせて提供していきたいと菊池チェフが述べている。独りよがりな料理を出す料理人がまだ多い中、お客本位の姿勢は、とても好感が持てる。
Infu4 サービスは、満席の賑わった中でも整然と混乱無く提供され、レベルの高さを感じる。料理やワインの進め方もうまく、お客に楽しんでもらいたいというシェフの思いを共有しているように感じられた。
 平成21年開店で、まだ2年ほどだが、店のコンセプトもはっきり持っていて、これからますますいい店になっていくと思う。

桜新町1-29-1  03-5758-5405  地図
ランチ11:30~14:30(L.O)ディナー 17:30~21:30(L.O)
月曜日定休(祝日の場合は火曜日定休)
Infu1
(外観の写真は、店のHPから)

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あきの (日本料理) 経堂

Akino01経堂駅や駅前広場の大改修も終わり、すこし遅れてCORTYも完成して、すっかり変貌をとげた経堂は、ラーメンから和食、イタリアンはもとより寿司、蕎麦、エスニックまで素晴らしい良店が乱立する地域だ。駅の北側にも南側も個性の強い店が、毎日おいしい料理を競いあってだしている。
 あきのは、まだできてから数年の新しい店で、立地も恵まれたところではないが、料理は本物で、お店の雰囲気もとても良く、この激戦の経堂の街で常連客を増やし続けている。

 金田中で修行したという主人の料理は、どれも素晴らしく日本料理の美しさを堪能できる。付き出し、前菜、椀、お造り、焼物、煮物、飯、デザートすべて申し分なく、満足できる。会席料理は、作る料理人がキチンと修行し、季節の食材を選んで、手を抜かずに、心を込めて料理を作ると、すべてが料理に現れてくる。ごまかしの効かない恐ろしい料理である。

 夜のコースは3コースで、真ん中の5200円のコースを食べたが、ゆっくりと2時間ぐらいかけて出されて、丁寧な仕事ぶりで最初から最後まで、満足のいく会席料理だった。

Akino2場所は、経堂の駅から高架線沿いに少し成城方面に下ったところで、三角形の中洲のような形をした店は高架線側が入り口になる。広いとは言えない店内でるが、カウンター席とテーブル席がうまく配置されている。

経堂3−1−2 03-5799-4767
水曜定休 11:30-14:00 17:30-23:00

 

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四川料理 荒木 (中華) 奥沢

Araki01世田谷、大田、目黒区内の東急線の複雑さには、いつもついて行けない。先日も、多摩川駅から自由が丘に出ようと上り電車に乗ったら、気づけば大岡山だったし、都立大学駅改札で待ち合わせをしていたら、相手は隣の学芸大学駅の改札で待っていたりで、不思議なこの路線には、都市伝説がいくつもある。
 今回紹介するのは奥沢の話だが、ここで一つ質問。奥沢駅は、東横線でしょうか?大井町線でしょうか?
答えは、・・・目黒線でした。ほら、ひっかかった・・・・ 失礼 (_ _ )/ハンセイ

Araki02奥沢は、自由が丘に隠れてノーマークの人が多いが、老舗の味がある飲食店が、奥沢銀座商店街や自由通りには結構ある。もっとはっきり言えば、ひと癖ある店、個性の強い店がひしめいている。四川料理荒木もそんなお店だ。外観は中華料理やとは見えないが、中に入り、カウンターの前を抜けて、低くなった鴨居をくぐり奥の部屋に入ると、とてもシックなお店だと気づく。箸置きや取り皿まできちんと計算している。

 料理は、シェラトン都のレストラン「四川」の流れを組む味で、繊細だがメリハリがきき、百菜百味(百種類の料理に百種類の味がある)といわれる四川料理の楽しさを十分味わえるメニューとなっている。お値打ちなのは、3700円のコース。三種の前菜から始まって、アスパラとエビの炒め物、野菜と鶏肉の山椒唐辛子炒めのあと、点心が二種、そして酢豚、麻婆豆腐、担々麺と続き、最後に杏仁豆腐が出てくる。泣けてくる程嬉しいのが、麻婆豆腐に半ライス(白飯)がついてくること。麻婆豆腐掛けご飯ってどうしてあんなにうまいんでしょうか。

Araki03もちろん値段を抑えたアラカルトも狙い目。エビや、イカをなど海鮮類の絶妙の火の通しの料理を食べさせてもらうと、次はいつ来ようかと、紹興酒を飲みながら連れと次回の来店の相談に入ることになる。

奥沢4-15-15 3748-1041
17:00-24:00 水曜定休


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オーボナクイユ Au Bon Accueil (フレンチ)駒沢

Img_1823田園都市線の駒沢大学は、駒沢大学と駒沢公園に用がある人たちが乗り降りする駅だが、おしゃれなレストランやカフェも多く、隠れレストラン地域だと思う。但しそれは246から東側の大学や公園がある方で、西側はごく普通の住宅街である。
その西側にある駒沢病院の裏手の路地に、間口の狭い一軒のフレンチレストランがある(お店の写真は、店のHPより転載)。そこがオーボナクイユだ。店はまさしくウナギの寝床で、壁沿いのベンチシートに沿って、18席のテーブルが一列にある。ロケーションが良いとはいえないこのレストランが、至福の料理を提供してくれるすばらしい店だと知っている人は、まだ多くはない。
 青山学院の向かいのラ・ポルト青山に、史上最年少で三つ星をとったアラン・デュカスが開いたビストロ、ブノアがある。ここは上質の料理を比較的安価で提供してくれるうえ、コースはアラカルトメニューから好きな物を選べるというとてもお客本意のレストランのため、以前はよく通った。実は、オーボナクイユの田中シェフは、ブノア出身で、料理やメニュー構成もブノアで食べたすばらしい料理を思い出させてくれる物で、大変気に入っている。


Abc1ランチは、オードブル+スープ+メイン+デザートで2600円、ディナーは、オードブル+メイン+デザートで4600円である。オードブルもメインもブノアと同じように、アラカルトメニューから好きな料理を選べる(料理によって差額料金があるものは金額の表示がある)。
 ある晩頂いた、三浦野菜のミジョテとリードボーのムニエルは、バランスよく構成されていて、とても印象に残る料理だった。誤解を恐れずに言ってしまうと、駒沢の路地の住宅街の一角で、この料理を食べられる事が信じられなかった。

Abc2店は、とても小さいが、その分シェフの目が行き届き、納得の料理を提供してもらえる。サービスの女性スタッフは、まだ発展途上であるが、この店の成長とともに育って行くと思う。とにかくこの店に行かないのは、食いしん坊としては、大損である。

駒沢2-5-14 Kハウス駒沢B1 6661-3220
11:30-14:00 LO 18:00-21:30 LO
定休日 火曜日、第3火曜日


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ショコラティエ ミキ (チョコレート) 烏山

003 甘いものは大好きだが、とりわけチョコレートは大好物である。昔良く通ったフレンチレストランで、素晴らしい食事が終わり、デザートの後に出されるエスプレッソにボンボンショコラが添えられていた。満腹でもう何も入らないという状態でも、そのボンボンショコラは口の中でトロリと溶け、忘れられないおいしさだった。味だけでなく、鼻腔をめぐるカカオの香りが、心地よい安堵感に誘ってくれた。

 最近は、ゴディバなど海外の有名チョコレート店がデパートに入り、ジャン・ポールエヴァンやピエール・エルメ等のこだわりのショコラ・ブティックが青山や六本木に店を出すようになった。パリから空輸された最高級のチョコレートを食べだしてしまうと、今まで食べていたチョコレートとは明らかに違う食べ物だと気づくことになる。これはある意味悲劇の始まりかも知れない。

002 美味しくて、繊細で、完成度が高く、値段も適正で、そして真面目にショコラを作っていると言う女性シェフの店が、烏山に出来たと聞いて、すぐに買いに行った。
 京王線千歳烏山駅の北側の旧甲州街道から少し入った場所で、古いマンションの1階奥に小さな小さな店を出している。何人か入れば一杯になってしまう店だが、本当に素晴らしいボンボンショコラを一つひとつ手作りで作っている。
最高のボンボンショコラを作るのは、材料へのこだわりが必要だ。店のHPによれば、「ショコラティエ・ミキのチョコレートは、全てフランス産の最良質のクーベルチュールを使用しています。その理由の第一は、カカオ本来の豊潤な香りと味わいを大切にしたいからです。第二は、この中には、カカオバター以外の植物油脂は、一切入っていない為、繊細な口溶けが楽しめるからです。使用しているクーベールチュールの原料となるカカオ豆の産地は、主にベネズエラ・エクアドル・トリニダット島・ガーナ・インドネシアなどです。ショコラティエ・ミキでは、これらの産地ごとに特色あるショコラを更にオリジナルな技術でブレンドし、ひと口のボンボンショコラに仕上げていきます」とある。材料へのこだわりは半端ではない。

 最近マスコミに取り上げられることが多く、テレビ放送などもあったためか、お客が殺到して若干混乱状態のようだ。先日も土曜日の開店直前は5~6人の行列が出来ていた。しかし真面目な仕事を続けていれば、混乱も収まり、お店も安定すると思う。
 この素晴らしい店から、宮原美樹シェフが今後も素晴らしいショコラを作り続けてくれることを期待する。

Tel 3300-1277 南烏山4-9-11第2アベニューハウス001号  地図
平日11:00~19:00 土曜日12:00~17:00 日曜日・祝日定休

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三輪亭 (イタリアン) 豪徳寺

 豪徳寺に、素晴らしい北イタリア料理の店ができた。豪徳寺の住宅街の中に、こんな良質な店があるのが驚きだが、提供されるのがcucina tirolese(チロル風料理)と言うのは、もっと驚きだ。チロルは日本人ならチロルチョコレートをすぐ想像するけれど、北チロルはオーストリアで南チロルはイタリアになる。ここは、南チロルの郷土料理を中心に提供してくれる。こんな素晴らしい店が世田谷にあるのだから、本当に嬉しくなってしまう。

Miwa4
 店は、豪徳寺から5分の梅丘に抜ける道沿いにある。完全な住宅街だ。大き目のドアを開いて入ると整然と左右6脚ずつのテーブルが置かれ24席あり、突き当たりが厨房になる。床のタイルや木の壁の色が落ち着いていて、入ったすぐに気持ちが休まる。こういった配慮が嬉しい。

Miwa夜のメニューは、2500円から6000円まで何種類かあるが、最もこの店らしい特選ディナーコース4500円を食べた。ちょっとしたアミューズグールが出た後、ハムなどのチロル料理を何種も盛った木の皿がでた。これは楽しい。軽い白ワインと合わせたが、一口のずつの前菜は、とても楽しめた。続いて、温かいスープ仕立てのテリーヌが出た。このような温かいテリーヌは始めて食べたが、大変おいしい。続いて高いレベルの自家製タリアテッレが出てから、メインのアイスバインとチロルのソーセージと野菜の煮込み料理が出た。ちょうどポトフのような料理で、急にMiwa3冷え込んだこの日には、うってつけの料理だった。
 このコースは温前菜、パスタ、メインをたくさんの料理から自由に選べるので大変楽しい。嬉しくてメニューをいつまでも眺めていたら、長いと同行者からクレームが付いてしまった。しかしすぐには決められないほど料理の選択肢は多いのである。

 コースの料理だけでなく、突き出しで出る豚のリエットとチロルのパンも素晴らしい。旨すぎて、ワインを飲みながら、止まらなくなってしまった。食後のチーズも良い状態だ。特にチロルのチーズを置いているので、めったに食べられないチーズもたくさんあるようだ。熟成の具合が完璧だった。食後酒なども豊富で、オーナーシェフの志しの高さがメニューに溢れていた。

豪徳寺1-13-15 03-3428-0522 地図
Lunch 11:30-14:00 (L.O.) Tea time 14:00-15:30 (L.O.) Dinner 18:00-21:00 (L.O.)
定休日第一火曜日と水曜日(但し祝日の場合は他の日に振替)


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OGINO  (フレンチ) 池尻

<2009/10/11 加筆>

2009年10月10日より、新店舗に移転した。
 場所は、池尻大橋南口より国道246を三軒茶屋方面へ150m行って、古畑病院の角を左折、サンクスの角を右折したところ。前の店とは、246を挟んで反対側になる。この通りは、旧大山道と言って昔からある旧道だが、現在魅力的な飲食店がたくさんある通りになっている。素晴らしい店がまた一つ加わった。

 以前の場所とは、全然違う場所なので、勇んで行ったら店がなかったと言うことが無いように!
 なお、電話番号は、変更なし。

5481-1333  池尻2丁目20-9  地図  月曜日定休

 予約が取れないレストランの代名詞になってしまったOGINOである。土日を選ぶと2ヶ月先という話も聞く。早く食べたいお客は、空いている日を聞いて自分の予定をあわせるようだ。ひとえに、シェフとマダムそしてスタッフが、お客に満足して欲しい料理を出し続けた結果である。新店舗になっても、この気持ちを持ち続けて欲しい。


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 三宿・池尻地区のレストランが、今、すごい。料理が好きで、真摯に腕を磨いた若きシェフ達が、満を持して店を競って出している。渋谷から一駅という立地が、いいのかもしれない。今回紹介する、OGINOは、その中でもずば抜けて素晴らしいレストランだ。

 場所は、田園都市線池尻大橋駅を出て、246をすぐに曲がって住宅街の中をテクテク歩き、4,5分ぐらい。あたりには店は無く、まったくの住宅街のど真ん中である。この池尻のまったくの住宅街に、連日フレンチ好きが、あっちこっちから食べに来る。だから、いつも満席である。

 料理は、しっかりしたクラッシック系統。しかし、けして重くは無く、軽やかで繊細だ。「オマール海老、ホタテ貝、夏野菜のカネロニ仕立てガスパチョソース」 と「仔鳩とフォアグラのパイ包み焼き赤ワインソース」をアラカルトでチョイスして食べたが、 バランスの良さ、食材の味の引き出させ方、火の通しそして提供温度などみな完璧で、大満足であった。
 場所や店構えからは想像しなかった、完璧な、とても高いレベルのフレンチである。この世田谷の住宅街に、良くぞ開いてくれたと、感謝感謝である。

 コースは、2,500円と4,000円。ディナーは、4,500円と6,500円。何れも手の込んだ、素晴らしい料理が並ぶ。アラカルトも、1,000円~3,000円の範囲で、信じられないお値打ちである。
 アラカルトを見たら魅力的なメニューで悩んで注文まで相当時間がかかってしまった。次は、素直にコースを注文しよう(笑)。

 席は、20席。多くないこの席が、今奪い合いになっている。

Ogino02

*写真は、OGINOのHPから


池尻3-5-22 グレイスマンション1F  5481-1333 月曜日定休 地図
 ランチ(土・日・祝日のみ) 11:30~13:30 Lo
 ディナー(火~土) 17:30~23:30 Lo ディナー(日・祝日) 17:30~21:30 Lo

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李朝 (韓国料理) 成城

 成城は、駅ビルの成城CORTYもできて集客力も増し、従来のセレブのまちというイメージに加え、若い人にも楽しいまちという印象が加わった。今、成城が元気である。
 駅の周辺の人通りは大変多く、賑やかで楽しいが、少し落ち着いて食事をしたいという方は、路地に1本入ってみると良い。駅のすぐ近くでも、落ちついて静かに食事ができるお店がたくさんある。

 韓国料理の李朝がそんな店だ。駅からほんの1~2分なのに、ゆっくりとそしてゆったり食事ができる。路地に入った、それも地下のお店だから、知っているお客さんしか来ない。地下であるが、道路側のオープンの階段で降りていくため閉塞感はまったくない。19年4月にオープンしだばかりということで、機能的でシンプルな店内が美しい。

 席は、入り口すぐに6人がけ1卓、その奥に4人がけ2卓と2人がけ2卓、そして奥にお座敷席4人がけが2卓で、MAXでも26人という小ぶりのお店であるが、テーブルは比較的ゆっくりしていて、テーブルにきれいにスポット照明が当たっている。

Rityou0101 土曜の昼に行ったが、ランチメニューは充実していた。プルコジ、サムゲタン、スンドゥブチゲ等のセットメニューのほか石焼ビビンバや冷麺、ビビン麺などが1000円~1500円ぐらいの設定になっている。
 石焼ビビンバとビビン麺を食べた。石焼ビビンバは、店員さんが客のテーブルで辛さの好みを聞いて、辛いたれをいれ、混ぜてくれた。相当に熱く熱した器から煙が上がりいい匂いが流れる。自分ならこの辺で食べ始めるかなぁ、と思うあたりでも店員さんは手を止めず、一所懸命混ぜる。だんだんご飯の色が全体に薄い茶褐色に変わってきて、最後に壁面にご飯を押し付けて終了。食べてみると、今までどこで食べた石焼ビビンバよりも美味しかった。石焼ビビンバは、混ぜ方で味が変わるのであり、混ぜきるまでが調理だと分かった。
 また、スープ無しの冷麺であるビビン麺も、辛さの中に甘みがあり、強い弾力の細麺がとても旨い。食べる時に、はさみで十文字に切ってくれたので、食べやすくなった。

成城6-8-8アイケアビルB1 地図 3789-7700 年中無休
平日 ランチ11:00~15:00(L.O.14:30)  ディナー17:30~24:00(L.O.23:30)
土曜 ランチ11:00~15:00(L.O.14:30)  ディナー17:00~24:00(L.O.23:30) 
日祝 ランチ11:00~15:00(L.O.14:30)  ディナー17:00~22:00(L.O.21:30)  

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桜一 (ちゃんこ) 下馬

更新情報
 櫻一は、平成25年4月23日より、世田谷区三軒茶屋2−10−23 レイクヒルズ1Fに転居する。
 電話は、変更なし。
 店の評価は、引越し後再度行います。

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 「びっくりする程おいしいパン屋がある」と聞いて、勇んで行ったのが、世田谷公園入り口近くの「シニフィアン・シニフィエ」。パン屋と言うカテゴリーでは、説明できないおしゃれなお店だった。ワイン、チーズそしてコンフィチュール(ジャム)なども扱っていて、その上、有料の試食のテーブル席もあり、外から見るとレストランかと思ってしまう。
 パンは、決して安くないが、原材料と手間を考えると、納得できる。しっとりして、口当たり良く、雑味がない。当分、ここのパンから離れられない感じだ。

Sakurai その時、見つけたのが、桜一(さくらい)である。桜一は、シニフィアン・シニフィエの横に入り口があり、店は、2階にある。
 ちゃんこと言っても、今風のちゃんこであるから、店もおしゃれだし、お客も若いカップルが多い。スタッフも若く、青山のレストランにいるようで、料理に一抹の不安を感じた。しかし、一口食べてみて、その不安も吹っ飛んだ。出汁が複雑で奥深い。素材をうまく組み合わせ、飽きさせない。輪郭のはっきりした味付けで、この辺は好みだが、私は、大変おいしく感じた。

 鳥たたきちゃんこ、北海魚ちゃんこ、和牛バラちゃんこという3000円前後の素材系と、大関ちゃんこ、横綱ちゃんこ、桜一ちゃんこと名前をつけた4000円~5000円の豪華系ちゃんこが、2人前から選べる。
 足りなければ、別に各種鍋だねを選んで追加することも可能。〆につけ麺や雑炊もある。
 刺身や炭火焼などもあり、ちゃんこ以外のチョイスも可能。

 焼酎やワインの品ぞろいも多く、お酒好きも満足できる。

 ちゃんこは、店のスタッフがテーブルで調理し、取り分けてくれる。ちょうどいい間隔で、熱々のお変わりをよそってくれるので、感心してしまった。若いスタッフのサービスもとてもよい。


桜一(さくらい) 下馬2-43-10 コムズ下馬2F 3412-7100 
17:00~25:00 月曜定休 地図  

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じゃじゃおいけん (盛岡じゃじゃ麺) 上馬

Jyajyamen01 蕎麦屋「東風」の帰り、すぐ近くに変な店を見つけた。店には、元祖盛岡じゃじゃ麺専門店じゃじゃおいけん、という看板が出ている。間口が狭く、なんとも怪しい店だった。強烈なインパクトで惹かれたが、その日は満腹なので店には入らなかった。

 後でWebで調べると、盛岡じゃじゃ麺は地元ではメジャーな食べ物で、ファンクラブのサイトも見つけた。食べ方のルールもあるらしい。これは、食べてみないと始まらない。ということで、早速土曜の昼に出かけた。

 店は、カウンターのみの8席。店主は、カッコイイお兄ちゃんだ。モデル出身の及川憲司さんのお店なので「おいけん」と言うらしい。一人で切り盛りして大変忙しいが、食べ方を優しく説明してくれるから、初めて行っても心配ない。

 メニューは、じゃじゃ麺のみで、量を選択する。小盛り500円(2/3人前)、中盛り600円(1人前)、大盛り700円(1.3人前)、特盛り820円(2人前)、トリプル1,200円(3人前)となる。

Jyajyamen02 熱々の平たいうどん系の麺に、キュウリ、しょうが、刻みネギと特製の肉味噌がのっていて、これをかき混ぜて食べる。ただし、カウンターには、ラー油、酢、塩、胡椒、炒めニンニクが置いてあり、自分で混ぜながら、いろいろ入れて味を決める。私は、ラー油を多めに、胡椒とニンニクでアクセントをつけ、隠し味に酢を入れた。肉味噌とあいまって、いい感じの味になった。
 しかしこれを食べて終わりではない。正当な盛岡じゃじゃ麺の食べ方は、最後に少し麺を残し、生卵を割ってかき混ぜ、店主にどんぶりを渡すと、煮汁を入れてくれる。これに、やはり自分で肉味噌や塩で味付けし、卵スープ麺のようにしてもう一度楽しむ。1食で2度おいしい。
 これをチータンタンといって、80円追加となる。

 来店した、土曜の昼間は満席で、行列ができていた。盛岡出身の人はもとより、東京の人も癖になる味である。

上馬1-33-11 3418-5831 地図 
11:30-14:30 17:30-23:00  火曜定休


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寿恵川 (鰻) 経堂

 私の場合、何故だかある日突然鰻が食べたくなり、他のものでは代用不能ということがある。なので普段から鰻屋はチェックしておくのだけれども、なかなかお奨めできる鰻屋が現れなくて、鰻屋の紹介件数は少ない。
 しかし先日「の水」の話をしていたら、すぐ近くに、なかなかよろしい鰻屋さんがあると教えてもらって、期待して食べに行った。お店は、寿恵川(すえかわ)と言い、「の水」の一軒隣だった。

Suekawa02 店構えはごく普通なのに、入ってみてちょっと驚いた。テーブル席の背もたれが高く、ファミリーレストランのボックス席みたいな感じなのである。しかし席に着くと、隣が気にならず落ち着いて食べられるので感心した。席は、その4人掛けのボックス席が4テーブルと普通のテーブルが2卓あった。聞きそびれたが、お座敷もあるらしい。

 鰻屋は、待たせる店でないと旨くないというのが常識。蒸すだけでも20~30分かかるのだから、すぐに出てくるお店は、客が来る前にほぼ工程を終わらせて、あぶって出すだけという仕事をするからだ。始めての鰻屋では、注文するときに時計を見て、仕事振りを確かめることにしているが、この店は、40分で出てきた。チャント客の顔を見てから蒸し器に入れ、丁寧に焼いているのだ。

Suekawa03 うな重は、1,600円、 2,200円、 3,000円の三種類。3,000円の松を頂いたが、縦に漢字の「川」の字に1匹半の鰻が旨そうにご飯が見えないぐらい、びっしりと乗っていた。味は、ふくよかにして上品、風味充分だがさっぱりしていて、後味も良かった。
 鰻だけでなく、親子重、きじ焼重、そぼろ重(各1,100円)などもあり、気取らない街の鰻屋さんといった感じだ。

 高円寺の北口中通りに姉妹店がある。


宮坂3-12-16   03-3429-7375  11:00~20:30 地図
定休日 木曜日 (但し祝祭日の場合は翌日)

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石はら (蕎麦) 世田谷

 石はらが移転し、新店舗で営業を始めた。これにあわせて、全面的に内容を書き換えることにした。

 2007年5月、3年以上都税事務所前で営業していた石はらが、世田谷通り沿いの新店舗に移転した。入居しているビルの立替によるものだ。新店舗は、旧店舗から200m程南に行った世田谷通りの世田谷区役所前交差点を渡ったところで、豊年屋が営業していた場所だ。

 3年前にこのブログで、豊年屋のような普通の蕎麦屋でなく、手打ちの本格蕎麦屋が如何に貴重で、みんなで何とか盛り立てないとやっていけないと書いたが、まさか豊年屋が無くなり、そこに石はらが店を出すようになるとは思わなかった。豊年屋も地域のお店として親しまれていて、営業をやめてしまったのは残念だが、石はらのような本格手打ちのお店にキチンとお客が付き、店を拡張できるというのは素晴らしい事だ。

Ishiara101 さて、新店舗であるが、席数が倍増した。店に入って右側がベンチシートになっていて、2人、4人、6人掛けと組み合わせて14人、左側手前に4人掛け、中ほどに8人掛け大テーブル、そして奥にカウンター席6人分で合計32席となった。客の人数がいかようでもテーブルを選べるすぐれた配置である。

 お昼は元から込んでいたが、新店舗は夜に飲み客が大勢来る。閉店時間が22時に延びたのも理由だが、日替わりお奨めのお造りや濃厚な湯葉など酒の肴を積極的に出している。前から出している鳥焼きも塩とタレが選べるし、鴨ロースや天麩羅の盛り合わせなども相変わらず旨い。また、限定お奨めの酒などもあり、のん兵衛には応えられない。
 
 いうまでもなく、蕎麦は、相変わらず旨い。
 冷たい蕎麦は、丁寧に作られのど越しが良いし、温かい蕎麦は、ちょっと甘めのダシがここの蕎麦に合う。私は、小振りで深めのドンブリで出される玉子とじ蕎麦が大好きだ。

 蕎麦が好きで勤め人をやめ、蕎麦の世界に入られたご主人の石原さんが、思いを叶えて素晴らしい蕎麦を打ち続けている。食べに行くのが楽しみなお店である。

 せいろ800円、かけ850円、玉子とじ蕎麦950円、鴨南蛮1600円、天せいろ1550円など

3429-6227(変更なし) 世田谷1-11-16 地図
11:30-15:00(LO14:30) 18:00-22:00 (LO21:30)
定休日   水曜 第3火曜日
禁煙


 (以下2004/06/12に記述)

世田谷都税事務所の斜め前に不動産屋があった。その不動産屋は、世田谷通りへ移転し、そのあとに雰囲気の良い蕎麦屋ができた。
八王子の名店「車屋」で修行を積んだまだ若いご主人が、店を出した。

周辺には、いづみや、平野屋や豊年屋といういわゆる普通の蕎麦屋があるが、本格手打ち蕎麦は皆無である。
始めてここのせいろを食べて、まっとうな手打ち蕎麦が自分のテリトリーでいつでもたべられることが無性に嬉しかった。

と同時に大変不安になった。この値段で果たしてこの地でやっていけるのか。
本格手打ち蕎麦屋は、希少動物と同じである。その価値を周りが認めてやり、育て保護していかなければあっという間に滅んでしまう。
しかし、杞憂であった。今では固定客が付き、いつもお客さんが入っている。

10人は座れる大きなテーブルと4人がけテーブルが一つずつ、あと2人がけ2つ。
せいろは700円、天せいろ1400円、玉子とじ800円、かも南蛮1300円。

酒の肴は、鴨ロース1000円、天ぷら盛り合わせ1500円、鳥焼(焼鳥ではない)600円など豊富。
冷酒は3種類(米百俵600円、若鶴800円、亀泉1000円)。
蕎麦がき(800円)をつつきながらのむ冷酒はこたえられない。

電話    3429-6227
所在地   世田谷4-14-1
営業時間 平日 11時~15時 17時~21時 日・祭日 11時~15時 17時~20時
定休日   水曜 第3火曜日
料金    1,000~2,000

isiharaomote.JPG ishihara.JPG


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bar-closed (バー) 野沢

 もう数年前、環七と246が交差する上馬交差点の側道に偶然バーを見つけた。CUE BARと言う店で、環七を走る自動車のヘッドライトがなかなか情緒があって、雰囲気の良い店だった。場所が場所だけに、お客も少なく、レストランで食べた後、タクシーを飛ばして食後酒だけ飲みに行ったりした。

 好きな店だったのに、ある日電話がつながらなくなってしまった。閉店だ。
closed01

 ところが、この店居ぬきで買われて、また同じように営業しているという。それも経営者は、タレントの松尾貴史さんや、落語家の春風亭昇太さんなどなんと9人で、月代わりに交代しているらしい。
 久しぶりで行ってみたが、DVDを流す大きなモニターが増えた以外は、CUE BAR時代とあまり変わらず、落ち着いた雰囲気のままだった。

 特記すべきメニューが、糸力カレー。
 「糸力」は、富士吉田市の居酒屋だが、ここで出されるカレーが絶品。居酒屋にもかかわらず、県外からも大勢食べに来るほどのカレーである。糸井重里さんも、釣りの帰りに店に寄ってとりこになり、「私の考える世界一美味しいカレーを食わせる店を発見」と絶賛している。
 その手作りされたカレーを冷凍し、直接送ってもらって、お店で提供しているというすぐれものである。

 実は、通販生活の企画で糸力カレーのレトルトが販売されているので、てっきりそのレトルトを提供していると思って、以前そう書いてしまったら、松尾貴史さんからレトルトではありませんとご指摘のコメントを頂いた。
申し訳ありませんでした。m(__)m
 この店の糸力カレーは、レトルトではなく、富士吉田の糸力からの直送なのであります。これだけでもすごい。


 交通の便は極めて悪いが、それがまた隠れ家的な店となっている理由でもある。1階の看板の横の細い階段を上ると、大人の世界が待っている。


野沢2-34-1 2F  3424-9690  20:00~3:00
生ビール600円、マティーニ1300円、糸力カリー(キーマ・インド・ココナッツ)各800円


2007/05/19加筆

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和shoku。の水 (和食) 経堂

Nomizu01 こういう店、こういう料理人と出会えるから、食べ歩きはやめられないのだなぁ、と思えるお店を見つけた。始めて行ってぞっこん惚れ込んでしまった。昨日食べに行ったにもかかわらず、明日の予約をとりたい衝動にかられる。素晴らしい料理である。

 食べたのは、「の水会席コース」。
一皿目 酒菜盛合せ(ふぐの煮こごり、ズワイ蟹の擂り流し、飛び魚の棒ずし等6品)、
二皿目 鯛の白子の茶碗蒸し
三皿目 お造り(カジキ、燻し金目鯛、茶ぶり真タコ、ミル貝などの盛り合わせ)、
四皿目 道明寺の本鱒巻き
五皿目 揚物(蛍烏賊、山菜の盛り合せなど)
六皿目 冷稲庭梅うどん
デザート 抹茶豆腐の赤蜜がけ

 素晴らしいと感じたのは、キチンとした和食の本道があって、その上にご主人自身のオリジナリティを重ねて、この店しか出せない「の水料理」を提供してくれることだ。たとえば、お造りは、ただの醤油でなく醤油ゼリーで食させる。醤油で作った柔らかいゼリーであるがこれがなかなか良い。また燻し金目鯛は、柚子胡椒で食べたが、これが本当に良く合う。昆布の出汁がキッチリ利いた冷稲庭梅うどんは、今まで食べたうどんで一番旨かった。
 旨い素材を組み合わせ、より旨いものを作ってしまう。素晴らしい料理人だ。

Nomizu02 器は、それぞれにぴったりあった皿をうまく選んでいるが、和皿だけでなく洋皿も巧みに使いアクセントを出している。 出される料理の素材や調理法なども説明してくれる。

 場所は、経堂駅から徒歩数分。みずほ銀行の裏手になる。店は、カウンターが7席、テーブル席は4人がけが2卓、小上がりが4人がけが2卓、あと5人までの貸切個室が一つある。ご主人が料理を造るところが見えるカウンター席も、お勧めだ。足元に荷物を置く棚もあり、座り具合もとてもよい。
 
 土曜日の夜伺ったが、満席であった。
 常連客が楽しそうに食事をしている。みんな笑顔で料理を楽しんでいる。
 店は、幸福感で包まれていた。
 
 
会席コース 
  の水会席コース4,800円、すっぽん会席コース6,800円、前沢牛会席コース8,500円など

一品料理 
  酒菜盛合せ1,000円、の水とうふ550円、いぶり大根500円、いぶり地鳥レバー850円、造り盛合せ(一人前)2,500円、なめらか茶碗蒸し950円など

なお終日完全禁煙

宮坂3-12-17 5799-3124 17:30-22:00(L.O)
月曜定休(但し祝日は営業。翌日休) 地図

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三稜 (蕎麦) 尾山台

Miryou01 大井町線沿線だと、自由が丘ばかりに注目が集まるが、尾山台は素晴らしい商店街があり、食いしん坊垂涎のお店がたくさんある。たとえばケーキのオーボン・ビュータンであり、中華の華門であり、ドイツソーセージのダダチャである。どの店も、お客を遠くから尾山台まで引き込んでくる力がある。
 
 手打ち蕎麦の三稜もその一つだ。尾山台駅から徒歩1~2分だが、メインストリートから脇道に入るため店の周辺は静かだ。気づかずに通り過ぎてしまいそうだが、店の前の「石臼挽き自家製粉 荒挽き蕎麦」と書いた厚手の木の板が、はっきりと自己主張をしている。

Miryou02 店は、4人掛けと2人がけのテーブル席で20席程、あと小上がりが2卓8席ある。落ち着いた雰囲気だ。角のない優しい蕎麦は、細打ちで、少し甘めのツユと相性が良い。また、たっぷりのお湯につかった、葉っぱ型の蕎麦がきは、モチモチしていて蕎麦粉の香りもたっぷりで、大満足の一品だった。

 自家製蕎麦粉で手打ちの店は、いわゆる街場の普通の蕎麦屋と価格帯も異なり、普通の蕎麦屋と客層が違ってくるのが一般的だが、この店は、両方のお客が混在していた。気取らない店だから、近所のお客も気兼ねなく使えるということだろう。

Miryou03
 なお終日禁煙

 せいろ、かけ 各700円 天せいろ 1400円


 三稜(ミリョウ)
 尾山台3-34-3 3704-8262 11:30-14:30 17:30-20:30
 土曜定休 地図


 

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東風 (蕎麦) 三軒茶屋

Koti01 三軒茶屋の交差点から246を500mほど二子玉川方面に下っていくと、世田谷警察署前という交差点がある。ここを左折すると、名薬通りに入る。平成10年までこの通りに明治薬科大学があったが清瀬に移転し、今は都市再生機構のアクティ三軒茶屋が建っている。このあたり道路も整備され、見違えるような美しい街並みになった。

 東風は、246の交差点から左折し、すぐまた左折したところにある。246に並行して通るこの道は、旧大山道という由緒ある旧道でもある。以前は、普通のお蕎麦やだったところが、マンションに建て代わり、1階にモダンな東風がオープンした。
 東風は、「こち」と読む。「東風ふかば匂ひおこせよ梅の花・・」という有名な菅原道真の和歌があるが、その「こち」である。東風とは、春の風のことだ。

Koti03 さてこのお店、中に入って驚くが、すばらしく機能的で、モダンだ。打ちっぱなしのコンクリートと大谷石、それに白木系のテーブルでデザインされている。六本木のカフェと言ってもおかしくない。と言っても派手なわけではなく、その場に蕎麦を供されるとキチンと落ち着くと言う素晴らしい設計である。
 席数は、4人掛けのテーブル席が3つ、6人座れるカンターテーブルが2つあり合計24席であり、広さに割りにキャパシティがある。

 せいろは、750円。腰があり、のど越しがよく、切れがある。田舎は、850円。雑味がなく甘さが浮き立つ。細麺の上品な田舎そばだ。薬味はせいろは葱だが、田舎はおろし大根だった。
 夜は、ゆっくり酒を飲めるので、鴨焼きや出し巻き卵などの酒の肴も充実している。予約ももちろん可能だ。

 ゆっくり、友と語らいながら、蕎麦がきで一杯飲めば、最高の晩になる。 
Koti02

三軒茶屋1-21-9 地図 3421-5892  
昼 11:30-14:30(LO)
夜 17:30-21:30(LO) 但し日曜日は20:30(LO)まで
但し売り切れ仕舞い
月曜定休
終日禁煙

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天峰 (天麩羅) 砧

更新情報

残念ながら、天峰は閉店しました。
同じ場所で、栗天という天ぷら屋がオープンしています。

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Tenmine01 祖師谷大蔵には、素晴らしい商店街があるが、このお店は商店街から外れた住宅街の中にある。天麩羅専門店は飲食店としては非常に少なく、住宅街の中の天麩羅専門店となるとほとんど天然記念物と呼んでいい。そんな店が祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩5分のところにある。

 店は、広くはないが、機能的に配置されていて、狭く感じない。4人掛けのテーブルが2つあるが、天麩羅は、やはりカウンター席で食べたい。この幸せの席に座れるお客は11人である。主人が仕事をするのを見ながら、天麩羅が揚がるのを待つ。

 お昼のコースは、1600円と3000円、夜のコースは、3500円から6500円まで4種類。6500円のおまかせコースを食べてみた。海老2本、キス、タラの芽、スミイカ、タラバ蟹、椎茸、アスパラ、白子、メゴチ、フキノトウ、白魚、蓮根と続いた。海老やスミイカの火の通し具合が最高で、タラの芽やフキノトウなど春の香りも堪能できた。全体的に供されるタイミングがまことに良く、気持ちよく食べられた。

 最後に小振りのかきあげ丼がでて、アイスクリームのデザートで締めたが、大満足であった。コストパフォーマンスも十分である。

Tenmine02 たっぷりの大根おろしを入れた天つゆで食べるのもいいが、基本的には塩で食べたほうが天麩羅は旨いと思う。店には精製された塩の他に、ミネラルたっぷりの塩も用意されている。これが旨い。それからカレー粉がキスやメゴチにはぴったりだった。

 駐車場は、店から駅と反対側の一つ目の角を曲がったところに3台分あるが(天峰駐車場と書いてある)、ここが一杯でも、店のすぐ向かい側にコインパーキングがあるし、駅まで行けば小田急OXの駐車場もあり心配いらない。

 ご主人は、寡黙だがキチンと食材の説明をしてくれた。満席のカウンターの客を相手に、孤軍奮闘という感じだが、天麩羅を揚げる姿は実に楽しそうで、お店が、温かい雰囲気に包まれている。客はみな常連ばかりのようだが、うなづける店である。


てんみね 砧8-13-8 地図  3415-3885  水曜定休
12:00~13:30 17:00~20:30  土日祝は夜のみ営業 

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