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大かまど飯 寅福 (和食) 二子玉川

 二子玉川の高島屋新南館の7階~11階のレストラン街は圧巻である。中華、フレンチ、イタリアンどれをとっても素晴らしいお店が揃っている。料金的には少し(店によってはかなり)高めだが、満足のいくお店が多い。子供のころデパートの大食堂に連れて行ってもらうのが最高の楽しみだったが、デパートの食堂も様変わりしたものだ。

 その中でも一押しなのが、大かまど飯寅福。和食屋というより、飯屋と言った方が正確か。自慢は、炊き立てのご飯(260円)。厳選した米を、丁寧に洗って、大かまどで炊く。ふっくらとしてほんのり甘くて、誰が食べても笑みがこぼれる。
 このご飯を中心に、本日の焼き魚や煮魚が何種類かある(1000~1500円)のでその中から好きなものを選んで、あと水戸納豆とキンピラを付けて幸せの定食が出来上がりである。贅沢をしたければコロッケやから揚げだってあるぞ。

 居酒屋ではないけど、もちろんお酒の品ぞろいも多い。静岡の磯自慢、京都の早瀬浦、香川の凱陣など個性派をそろえているし、八重桜や富乃宝山まどの焼酎も置いている。旨い焼き魚で一杯飲んで、最後に納豆でご飯というのもこの店ならできる。

 寅福は実は、ピザーラで有名なフォーシーズが経営している。
 この会社は、他にもパスタの「TO THE HERBS」や餃子の「宇明屋」など、結構成功している店もやっているし、天麩羅や回転寿司なども手がけていて、なかなか手広く経営している。最近は、日本でのロビションブランドをサッポロビールから手にいれ、六本木ヒルズに「ラトリエ ド ジョエル ロビション」をオープン、続いて恵比寿ガーデンプレースにあるタイユバンロビションを買い取り、「シャトーレストラン ジョエル・ロブション」を2004年の12月にオープンさせてしまった。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
  
 そんな勢いが、この店にも出ているような気がする。

玉川高島屋南館8階  5797-3200 11:00~23:00 (Lo.22:00)
(但し14:00~17:00はティータイムで食事はできません)

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山灯香(蕎麦) 三宿

 246と三宿交差点で交差する三宿通りは、かつては何の変哲もない通りだったが、バブル全盛期に、246北側にゼストが、南側(世田谷公園方面)にラ・ボエムができ、その豪華で非日常の雰囲気で評判になった(ちなみに両方ともグローバルダイニングという業界系の方が集うレストランを提供する大きなレストランチェーンのお店)。

 それから南側に比較的オープンで大き目の雰囲気の良い店ができ、北側には、隠れ家的な小粒だけどなかなか洒落た店が続いてできていった。 こうなると六本木や青山で遊んでいた業界系の方たちが隠れ家的に利用するようになってきて、三宿は、世田谷の他の繁華街、三茶、下北、二子などと明らかに異なる雰囲気をかもし出すこととなる。

 この地域が最も異なるのは、店の営業時間帯である。紹介するこの山灯香も蕎麦屋なのに、夕方5時開店閉店は明け方4時半である。繰り返すが蕎麦屋である。業界系の方たちが遊ぶ時間は、本当に遅いのである。

 山灯香は、三宿交差点から246を三茶方面に少し下ったところで、和風の木造の引き戸があり、正面に「板そば」と大きく書かれている。板蕎麦は山形の名産で、大きなお盆のような木箱に蕎麦を散らせるように盛っている。新潟小千谷のへぎ蕎麦が有名だが、まあその兄弟みたいなものといえばよいだろうか。

 太い田舎蕎麦風と細い更科風とが選べる。店のお勧めは太麺だが、私は細面の方が気に入った。もちろんどちらも高いレベルにある。そば切り(盛り蕎麦)が基本で、胡麻だれ、鴨汁、芋煮、鳥汁そば切りとバリエーションも豊富である。暖かいそばで「かつそば」「浅利そば」というちょっと変わったメニューもある。

 しかし、ここに来る客のほとんどは蕎麦のまえに酒を飲む。だし巻き玉子、特製煮込み、つくね団子焼きそして合鴨焼きと何れもハイレベル。日本酒も黒帯や六歌仙などいい酒を置いているし、焼酎もそろえている。

 蕎麦の実を揚げた、小粒のおかきみたいなものが各テーブルの上にのっていて自由に食べられる。これを味見にと思ってちょっと食べたら病みつきになった。不思議な食感で、これを食べにだけでもまた来たい。

太子堂1-4-35 5779-3670 17:00~4:30 無休  
田園都市線三軒茶屋駅、池尻大橋駅どちらからも徒歩10分

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