四川料理 荒木 (中華) 奥沢

Araki01世田谷、大田、目黒区内の東急線の複雑さには、いつもついて行けない。先日も、多摩川駅から自由が丘に出ようと上り電車に乗ったら、気づけば大岡山だったし、都立大学駅改札で待ち合わせをしていたら、相手は隣の学芸大学駅の改札で待っていたりで、不思議なこの路線には、都市伝説がいくつもある。
 今回紹介するのは奥沢の話だが、ここで一つ質問。奥沢駅は、東横線でしょうか?大井町線でしょうか?
答えは、・・・目黒線でした。ほら、ひっかかった・・・・ 失礼 (_ _ )/ハンセイ

Araki02奥沢は、自由が丘に隠れてノーマークの人が多いが、老舗の味がある飲食店が、奥沢銀座商店街や自由通りには結構ある。もっとはっきり言えば、ひと癖ある店、個性の強い店がひしめいている。四川料理荒木もそんなお店だ。外観は中華料理やとは見えないが、中に入り、カウンターの前を抜けて、低くなった鴨居をくぐり奥の部屋に入ると、とてもシックなお店だと気づく。箸置きや取り皿まできちんと計算している。

 料理は、シェラトン都のレストラン「四川」の流れを組む味で、繊細だがメリハリがきき、百菜百味(百種類の料理に百種類の味がある)といわれる四川料理の楽しさを十分味わえるメニューとなっている。お値打ちなのは、3700円のコース。三種の前菜から始まって、アスパラとエビの炒め物、野菜と鶏肉の山椒唐辛子炒めのあと、点心が二種、そして酢豚、麻婆豆腐、担々麺と続き、最後に杏仁豆腐が出てくる。泣けてくる程嬉しいのが、麻婆豆腐に半ライス(白飯)がついてくること。麻婆豆腐掛けご飯ってどうしてあんなにうまいんでしょうか。

Araki03もちろん値段を抑えたアラカルトも狙い目。エビや、イカをなど海鮮類の絶妙の火の通しの料理を食べさせてもらうと、次はいつ来ようかと、紹興酒を飲みながら連れと次回の来店の相談に入ることになる。

奥沢4-15-15 3748-1041
17:00-24:00 水曜定休


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火龍園<ファンロンイェン> (中華) 赤堤

Fanlonen04 渋谷から三軒茶屋を通って二子玉川まで路面電車が走っていた事を知っている人も少なくなった。玉川電車、通称玉電である。玉電は、三軒茶屋から下高井戸に支線が延びていて、これが世田谷線と呼ばれていたが、この路線だけは、今も元気に地元の足となって活躍している。
 世田谷線の山下駅と松原駅の中間地点、ちょうど赤堤どおりの踏み切りの脇に、火龍園がある。ファミリーレストランならともかく、まっとうなレストランとしては、厳しい立地条件である。しかし、食べに行った日曜日の夜は、満席であった。

Fanlonen01 かなり前からおいしいと噂は聞いていたが、ついでに寄るような場所でなく、なかなか立ち寄ることができなかった。今回伺って、ビックするような高いレベルの料理に出会い、早く行っていればよかったと、後悔すること仕切りである。

 まず、メニューに驚いた。アラカルトは素晴らしく豊富で、毎日来ても数ヶ月かかりそうな豊富なリストである。前菜、フカヒレ、海老・蟹、海鮮、牛肉、豚肉、鶏肉・鴨肉、豆腐・野菜、家郷菜、スープ、湯麺、炒麺、ビーフン、炒飯、あんかけご飯、点心、デザートと整理され、どれもこれも皆食べたくなる。
 
Fanlonen02 選ぶのに困った方には、コースをお勧めする。コースは、火のコース4000円、龍のコース6000円、園のコース8000円、特選コース10,500円の4種類である。
 園のコースを食べてみた。最初に生牡蠣か、さっと茹でた海老のどちらかを選び、続いて前菜を4,5種類の中から1品選び、続いて主菜を6,7種類から3品選べた。その後、炒飯か湯麺を選び、デザートを選ぶ。これだけ好きなものを選べるとコースのような気がしなくなってくる。
 その中でも、鯛のサラダ風、アカハタの蒸し物、牛フィレ肉のソース炒め等が大変記憶に残る料理であった。味が薄く油が軽いため、和食か軽いフレンチのような感覚さえ感じた。

Fanlonen03_2
 間違いなく世田谷の誇る中華の名店である。

赤堤2-11-14  地図 5376-0141 火曜定休
11:30-14:30(LO) 17:00-21:30 (LO)

追記 2007/4/21
先月オープンした六本木の東京ミッドタウン内に2号店ができた。
松原で頑張っていたお店だから、さしずめメジャーデビューというところだ。
流行や場所柄に流されず、真面目に美味しい料理を提供していってくれると思う。

 

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田燕居(中華) 用賀

用賀は面白い町である。ビジネス街の顔、商店街の顔、住宅街の顔すべてをバランスよく備えている。田燕居がある場所は、ちょうどこの境目の場所であり、3つの顔が融和している。

初めてこの店で食べたときこれが中華?と思った。この店の料理はあっさりしているよといわれたが、中華ってやっぱり、たっぷり油を使って炒めたり揚げたりで、あっさりした中華といたってやっぱり中華は中華だろうと思っていた。

しかし、食べてびっくり。
本当に油を感じない。量も少なめで、どの皿もすーと入っていく。

中国の家庭料理から、郷土料理も取り入れたおふくろの味をイメージした料理だそうで、化学調味料を使わず、食べて体に優しい料理。
食べた人は、中華料理に対する考え方が変わると思う。


帰りがけに、ほろ酔い気分で駅まで歩く。
見上げるとSBS(世田谷ビジネススクエア)が美しい。


用賀4-17-8 地図 3709-3910
11:30-15:00 17:30-22:30 無休
(田燕居はデンエンキョと読む)

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大吉 (中華) 世田谷

一見ただのラーメン屋に見えるが、実は、店員は全部中国人の上海家庭料理の店である。
 焼き餃子、ワンタン、中国野菜の炒め物とどの1品だけでも、お客がそれを目当てに通って来たくなる店である。

 ほとんど千円以下の料理ばかりで、安心して色々注文できる。私は腸詰と餃子で生ビールを1杯飲んでから、老酒に変えて料理を何品か頼む。特に気に入ってるのが葱と里芋の塩炒め、トマトと玉子の炒め物。それから黄ニラと海老の炒め物もよく頼む。

 味付けは薄味で、油も軽いからもたれない。そのためか、夜遅くまでお客が交代でやってくる。いったい何回転しているんだろう。

 場所は、「鹿港」から世田谷通りを渋谷方面に信号二つ上ったところで、わずか300Mぐらいである。そして衝撃的に出現したケーキ屋「フラウラ」の向かえでもある。
 ベトナム料理のサイゴンも近くにあるし、このあたりいつの間にか、食いしん坊には気になる場所になってしまった。

電話    5450-4557
所在地   世田谷区世田谷4-7-3 地図
営業時間 11時30分~14時30分  17時~1時
定休日   水曜 

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鹿港 (肉まん) 世田谷

2003年11月、世田谷通り沿いの小さな店に、突然長い行列ができた。 鹿港の開店である。
 珍しいテイクアウト専門の肉まんや。商品は、肉まん、あんまん、まんとう(中身無しで皮のみ)の3品のみ。全部手作り。立地もけしてよくない。なのにいつも長蛇の列。
 おいしいものを作れば、必ずお客が来るという典型の店である。

 台湾の鹿港というところに「振味珍」という有名なお店があってそこの肉まんがあまりにおいしくて、苦労して弟子にしてもらって作り方を教わったらしい。とにかく、わざわざ台湾に行かなくとも、こんなおいしい肉まんが食べられるのだから、すばらしくうれしい。

 どんな肉まんか?
 皮が非常においしい。もちもちしていて張りがあり、ほんのり甘く香りがよい。そして餡がおいしい。肉汁たっぷりで、食欲をそそる上品な豚肉の香りがして、油が多いのにしつこくない。薄味で、2つ食べても3つ食べても飽きが来ない。まさに新珠の肉まんである。

 悲しいことが二つある。
 一つ目は、本気で肉汁が飛び散るぞ。いい服を着て食べると泣きを見ることがある。
 もう一つ、目の前で「肉まん30個!」とか言われると、次の蒸篭が蒸しあがるまで8分またなければならない。

 そういう私も先日20個買おうとしたら、15個で売り切れといわれた。後ろの客はあと二人。私は後ろを振り向いて、いくついりますかと聞いたら、「2個」と「3個」。ではということで、私が10個買ってあとは後ろのお客に譲りました。おいしいものは独り占めせずにね!

 私が、この店を好きなのは、こんなに混んで忙しいのに、店主夫妻はいつも最高に丁寧で、腰が低い。待たせては謝り、売り切れで謝り、お客に対する気の使いようといったらない。

鹿港 (ルーガン)
電話    5799-3031
所在地   世田谷3-1-12 地図
営業時間 11時30分~売り切れ 15時30分~売り切れ
       (土日は1時間ぐらいで売り切れ)
定休日   木曜 (夏は不定休)
料金    肉まん140円、あんまん120円、まん頭70円

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吉華 (中華) 上野毛

昔まだ私が小さいころ、陳健民がよくNHKの料理番組に出ていたのを覚えている。舌足らずの日本語でユーモアたっぷりにレシピの説明をしていた。料理の鉄人陳健一のお父さんと言った方が今の人には分かりやすいかもしれない。魔法のように美味そうな中華を作っていたことを思い出す。
吉華のオーナ久田さんは、その陳健民の高弟である。

吉華は、駒沢のフレンチのシェフに教えてもらった。一流の料理人は、最高の食べ手であり、その批評は正確である。そのシェフが絶賛するのである。行ってみなければいけない。

場所は、上野毛。環状8号の多摩美の隣である。大井町線上野毛駅から環8を瀬田交差点方向に5分ほど行ったところ。立地条件はかなり悪い。

環8に面した階段を2階にあがると店がある。それほど広くない。
料理は何でも美味いが、やはりここに来たら、「おこげ」や「麻婆豆腐」を食べて欲しい。

麻婆豆腐は、ラー油と山椒の香りが強い。そして本当に辛い。何人かの友達とここの麻婆豆腐を一緒に食べたが、皆一様に言う言葉がある。
「これが本当の麻婆豆腐か。一体今まで食べていたのはなんだったのだ!」
それほどインパクトが強い。

私は、ここで宴会するとき、必ずコースに麻婆豆腐を入れてもらう。そして麻婆豆腐の時に白いご飯を注文し、ご飯にかけて麻婆豆腐を食べる事にしている。これは大げさでなく至福のひと時である。問題なのは、その後に出てくる、麺や炒飯を食べることが出来なくなってしまう事である。

駐車場は1階に1台のみ。すぐ横の多摩美脇に駐車するとすぐにつかまるからご用心。
夜はいつも込んでいる。席数も少ないので必ず予約する事を勧める。
大きな円卓が一つある。10人ぐらい座れる。ここを10人で占拠し、5、000円でコースを頼めば信じられない幸福が10人に訪れる事になる。

ランチもお値打ち。3人~4人で行って皆で違うものを注文すれば、ちょっとしたコース料理になってしまう。
環8は、なぜかタクシーが拾えない。結構これはつらい。

電話    3704-6234
所在地   上野毛3-14-10 地図
営業時間 11時30分~14時 17時~22時
定休日   月曜
料金    コース 5,000円~

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広味坊 (中華) 祖師谷大蔵

祖師谷大蔵の広味坊に行ってきた。
「料理の鉄人」で陳健一を破った五十嵐嬢が料理長を務めるあの「広味坊」である。

女房は「揚げねぎラーメン」を、私は「ウニカニ丼」を食べた。

揚げねぎラーメンは揚げたニンニクとねぎがたっぷり入っていて、あっさり目のスープに細めの麺がよくあった。

ウニカニ丼は、青菜を混ぜたご飯の上に、ウニとカニが乗っている。この店のオリジナルと思うが、中華の海鮮丼としてなかなか楽しく食べられた。
素材もうまく生きていたし、何より客の驚きを誘うインパクトがある。

1500円という値段は、食材からしたら妥当な範囲と思うが、この地域としては冒険的な値付けで、にもかかわらず昼から結構あちこちのテーブルで注文が出ていた。
この店の実力を示すものだろう。

ただ、店の内装は、その辺の中華やと変わりなく、ちょと物足りなかった。

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